「『1大学2校』案は合意書の範囲内」日詰一幸静岡大学長が教職員向け説明会開く 浜松医科大学との統合再編めぐり

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編をめぐり、静岡大学の日詰一幸学長などは11月10日、「1大学2校」案を正式な再編案とするため、教職員向けの説明会を開いたことが関係者への取材で分かりました。

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<坪内明美記者>
「静岡大学では『1大学2校』案を正式決定する前に理解を広めるため、きょうから説明を開いています」

関係者によりますと、静岡大学の日詰一幸学長は10日午後、静岡キャンパスで教職員向けの説明会を開き、「1大学2校」案を正式な再編案とするため、理解を呼びかけたということです。

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題をめぐっては2019年、2つの法人を統合し、静岡地区と浜松地区に新しい大学をつくる「1法人2大学」案で合意を結びました。

しかし、日詰学長は2023年10月、1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を浜松キャンパス側などから反対意見がある中でも、静岡大学の正式な再編案として承認されたとしていました。

一方、浜松医科大学は静岡大学側に合意書の内容を守るよう文書を送り、静岡大学と浜松医科大学の連携協議会は休会となっています。

関係者によりますと、10日の説明会では出席者から、「『1大学2校』案は合意書の範囲内なのか」などといった質問が挙がり、日詰学長は「合意書の範囲内」とする認識をあらためて示したということです。

また、学内の説明会は、10日から12月にかけ、学部ごとでも開かれる予定だということです。

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