鮮やか柿のれん、ホームで出迎え かみのやま温泉駅

JRかみのやま温泉駅のホームに紅干し柿の「柿のれん」がお目見えした=上山市

 上山市のJRかみのやま温泉駅構内に10日、市特産の「紅干し柿」がつり下げられた。今春の凍霜害などで紅柿の収穫量は市全体で4割減だが、ホームは例年同様に初冬の風物詩「柿のれん」で彩られた。

 市によると、市内では300年以上前から紅柿が栽培され、紅干し柿とともに日本一の生産量を誇る。紅干し柿つるしは特産品PRのため、市が市観光物産協会やJAやまがた南部営農センター干し柿部会などの協力で毎年行っている。

 同部会員や生産者ら計11人が参加し、16個ずつ取り付けたひも120本を1番ホームにつるした。紅柿は通常より一回り小さいMサイズで本数も少なめ。山田久雄部会長(42)は「観光客らに紅干し柿を知ってもらいたい」と話した。

 例年は上山城や同市楢下地区の古民家・大黒屋などにもつるすが、今年はかみのやま温泉観光案内所にのみ30本を設置した。いずれも来月27日まで。

JAやまがた南部営農センター干し柿部会員らがホームに紅干し柿をつるした=上山市・JRかみのやま温泉駅

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