「我々は未熟」1部昇格2年目で首位に立つジローナ、SDが謙虚に今季の最終目標明かす…ロメウ連れ戻しも?

ラ・リーガ首位のジローナ[写真:Getty Images]

ラ・リーガ首位のジローナ。スポーツ・ディレクター(SD)のキケ・カルセル氏が躍進について語った。

ラ・リーガ昇格2年目のジローナ。2017-18シーズンに初昇格後、今季でようやくラ・リーガ通算4年目という彼らは、過去3シーズンの順位が10位、18位、10位という中堅以下の存在であり、最低限のノルマはあくまで残留だ。

そんなジローナが第13節を終えて11勝1分け1敗で首位に。唯一の敗戦はレアル・マドリー戦(0●3)であり、ここまでバルセロナやアトレティコ・マドリーと激突していないことも影響している印象は拭えないが、それでも立派な成績と言える。

地元紙『Diari de Girona』のインタビューに応じたカルセルSDは「今季の我々は野心的だ」と言いつつも、レアル・ソシエダとレアル・ベティスというラ・リーガ第二勢力の名前をあげ、ラ・リーガで4〜6位あたりのフィニッシュを見据えていると語る。

「我々はまだ未熟なチームであり、欧州の舞台に進むなら、あらゆることが上手く機能しないといけない。ラ・リーガだとソシエダやベティスなどが欧州でプレーしているね。彼らが現在進行形で欧州を戦っていることを、我々はアドバンテージにしないといけない」

また、「レスター・シティのようにはなりませんか?」と問われると「とんでもない(笑) リーグ優勝は一切考えていないよ。第30節あたりまで来たときにバルサやマドリー、アトレティコより上にいるイメージは描けない。成功モデルを築くなら、一定の成果を毎年キープすることが大事なのだ」と語り、高望みはしなかった。

その一方、今夏バルセロナへ売却した昨季までの主軸、スペイン人MFオリオル・ロメウ(32)に話が及ぶと、補強やチーム編成を統括する立場として、早くも呼び戻しを念頭に置いていることを明言した。

「私としては100%連れ戻したい。彼はジローナに魔法をかけてくれた男だ。今いる多くの選手が『競争とは何かをロメウが教えてくれた』と言う。今の彼はバルサの選手…契約がある以上、簡単なことは何もないが、連れ戻しが実現不可能とは思わない」

「来年1月の半年レンタル? 来夏? 完全移籍?どれも実現不可能ではない」

ロメウは下部組織時代を過ごしたバルセロナに30代にして復帰も、退団した元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツの後釜という超重要な役割を易々と担えるはずもなく、守備面の不安定さもあり、さほど評価が伸びていない。

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