小国道路の本県側着工 国道113号の代替

くわ入れをする関係者ら=小国町大宮

 置賜地域と新潟県を結ぶ地域高規格道路「新潟山形南部連絡道路」(延長約80キロ)の一部となる小国道路(小国町-新潟県関川村、12.7キロ)の本県側起工式が12日、小国町大宮で行われた。国道113号の代替路線として、円滑な救急搬送や利便性向上などが期待されている。

 小国道路は2019年度から国土交通省が調査設計や用地買収などを進めてきた。本県側の長さは10.6キロ。片側1車線で、町内に小国インターチェンジ(IC、仮称)、岩井沢IC(仮称)が設置される。全体事業費は約350億円。新潟県側は2.1キロで着工時期は決まっていない。

 国道113号は昨年8月の豪雨で、長時間にわたり通行止めとなった。並行ルートがないため、迂回(うかい)には福島県会津地域など長距離運転を強いられる状況となっている。

 起工式には平山雅之副知事、仁科洋一小国町長、山本巧国交省東北地方整備局長ら約130人が出席。遠藤利明(衆院県1区)、鈴木憲和(同県2区)、舟山康江(参院県選挙区)、芳賀道也(同)の本県選出国会議員4人を含む関係者10人がくわ入れをした。仁科町長は「(小国道路の整備は)町民の安全安心につながる。できるだけ早く開通することを期待したい」と話した。

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