チェルシーのオーナー、就任直後にクリスティアーノ・ロナウドとデ・ヨングの獲得を狙っていた

写真:現在はサウジアラビアにプレーの場を移しているロナウド

イギリス『デイリーミラー』電子版によると、2022年5月にチェルシーのオーナーに就任したトッド・ベーリー氏は、クラブへの影響力を示すべく、同年夏の移籍マーケットでポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングの獲得を目指していたという。

ベーリー氏が最初にターゲットにしたのはクリスティアーノ・ロナウド。2021年8月にユヴェントスからマンチェスター・ユナイテッドに移籍し、1シーズンを過ごした直後だったが、当時、クリスティアーノ・ロナウドはマンチェスター・ユナイテッドが補強に消極的だったことに不満を募らせており、この情報を聞きつけたベーリー氏が代理人のジョルジュ・メンデス氏にコンタクトを取ったという。

当時、クリスティアーノ・ロナウドの契約は残り1年となっていたため移籍の可能性もあったが、結局はマンチェスター・ユナイテッドへの残留を決断。しかしその後、エリック・テン・ハフやクラブとの関係が悪化し、冬にサウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ナスルに移籍したのは周知のとおりだ。

クリスティアーノ・ロナウドの獲得に失敗したベーリー氏は、続いてデ・ヨングをターゲットに定めた。デ・ヨングはバルセロナで高額の年俸を得ていたこともあり、クラブ側が彼の売却を目指しており、実際にマンチェスター・ユナイテッド移籍の可能性も報じられていた中で関心を示す形となった。

ベーリー氏は実際にデ・ヨングに電話をかけ、長時間にわたって説得を試みたが、こちらも移籍という決断には至らなかった。デ・ヨングの決断が賢明だったのは、2022-23シーズンのバルセロナがラ・リーガのタイトルを獲得したことで証明されたと言えるだろう。

2人のスーパースターを逃したベーリー氏は、他のターゲットに総額10億ポンド(約1860億8800万円)以上を費やすことを選択した。これまでに総勢20人以上を獲得し、中にはエンソ・フェルナンデスやモイセス・カイセドのように1億ポンド(約186億880万円)以上を費やした選手もいるが、十分な成果を挙げているかどうかは現在の成績を見れば明らかだろう。

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