クリームパンでおなじみの「八天堂ビレッジ」の工場やカフェも 開港30年 変わる広島空港 にぎわいの拠点に

広島の街の変化をお伝えする「広島 進化するマチ」きょうは広島空港についてです。先月29日、広島空港が開港して30年となりました。2年前、空港運営も民営化され新たに魅力も広がりつつあります。

小林康秀キャスター
「広島空港です。にぎわいが戻ってきましたね。広島空港30周年ということでパネル展が行なわれていまして、ご覧のように30周年に寄せるメッセージが貼られています。例えば『広島空港の思い出はいつもわくわくとドキドキで溢れています』とか『展望台から飛行機を見ながらはしゃいでいたのが思い出です』など。」

こちらでは30周年を記念した人気の稲荷ずしの弁当も。

小林康秀キャスター
「30年とレンコンで書いてありまして、飛行機の形? これは何でできているのですか?」

店員
「これは白アナゴ、煮アナゴ」

小林康秀キャスター
「どんな人が買っていきますか?」

店員
「女の人が買っていきます。小腹にちょっといいかなと」

小林康秀キャスター
「焼きめが香ばしいですね、ふっくらとした感じがしておいしいです」

広島市内にあった旧広島空港は騒音問題などもあり、1993年、新しい「広島空港」が三原市本郷町に開港しました。2002年度には年間の利用者が過去最高の344万人に達しました。新型コロナの影響で、2020年度には73万人まで激減しましたが、ことしに入り国際線も徐々に復活し、回復傾向です。

コロナ後の需要をさらに取り込もうと、ターミナルの改装を続けています。

小林康秀キャスター
「ターミナルのこちら側のスペースは囲われていますが、これから工事が行なわれて、ターミナルの増床工事が行なわれます。延べ3000平方メートルのスペースができて、2階の待合室ができることになります」

空港の運営計画によると、こちらのスペースにも新たな保安検査場を作るなど、利便性向上のための大規模な改修が想定されています。そして空港の外ではこんなものも…

小林康秀キャスター
「空港に来る人の多くは車で来る方もいると思いますが、できるだけターミナルの近くに車を停めたい。そんな方のニーズに応えようと、ターミナルの近くに立体駐車場ができて、車の駐車スペースを多く確保しています。そして、きょうのような雨の日はできるだけ雨を避けるため、平場の駐車場にも屋根が設置されまして、この11月からリニューアルされました。さらにどこに停められるのか分からない状態があったと思うのですが、このほどスマートフォンなどで事前に予約できるサービスも始まりました」

空港の拠点性が高まれば、周辺の施設もにぎわいます。クリームパンでおなじみ八天堂の「八天堂ビレッジ」。10年前にパン工場ができたあと、物産館やカフェが立ち並びました。八天堂ビレッジの中で一番新しいこちらの施設は空港の景色が売りです。この店一番人気の商品をいただきました。

小林康秀キャスター
「クリームパンがありまして、鉄板で焼いて、キャラメリゼしているということですが、どんな味なのか、さっそくいただきます。表面がパリパリしているので、サクサクした音がいいですね。メープルシロップ、生クリーム、カスタードの甘さが重層的に口の中に広がってくる。これはおいしい」

来客数はオープン当初より1.7倍に増えているそうで、空港の利便性の向上に期待を寄せています。

八天堂 広報担当 藤井理絵 さん
「みなさんにこの地の良さを感じていただき、今後も空港周辺のにぎわいにご協力したい」

運営会社の広島国際空港は2050年度までに国際線を22路線増やして、586万人の集客をめざします。一方、アクセスについては広島高速5号線の整備が遅れるなどしていて、定時制の確保が引き続き課題となっています。

© 株式会社中国放送