福井市田ノ谷町の大安禅寺に16日、高さ2.2メートルの門松がお目見えし、一足早く迎春の雰囲気に包まれている。
門松は庭師の末政幸憲さん(86)=坂井市=らが1991年から毎年設置している。今年のテーマは「龍翔萬年の寿」。「龍」は幸福を呼ぶとされ、来年3月に北陸新幹線県内開業を迎える福井県が成長し、大成する吉兆の年となるよう願いを込めた。
午前8時半から末政さんと同寺の檀家(だんか)ら7人が作業を開始。山門の前に太いモウソウチクを立て、縁起物の松や梅、赤い実のナンテンなどを飾った。
髙橋玄峰(げんぽう)副住職(41)は「より良い気持ちで新年を迎えるために早めの門松を見て、今年1年を振り返るきっかけにしてもらえれば」と話した。門松は来年1月14日ごろまで飾る。(横畑俊介)