約800人が暮らす佐賀市大和町の松梅地区で、100体の「かかし」が訪れる人を出迎えている。9月ごろから地域内の団体や有志らが制作し、昭和の田園風景や、昔ながらの子どもたちの遊びの姿を再現している。23日まで。
地区でのかかし展示は2015年に始まり、新型コロナ禍での中断を経て、昨年から再開した。「だるまさんがころんだ」や木登りをして遊ぶ子どもたちのほか、干し柿の産地である同地区で昭和40年代ごろまで多く見られた柿を干す小屋、少子高齢化をテーマに制作した作品もある。
「かかし村」の取り組みを主催する松梅まちづくり協議会の岡城守会長(68)は「ここで暮らす喜びを感じる取り組みにしたいという思いで準備した。訪れた方には、移住するなら松梅だな、と思ってもらったらうれしい」と話す。
18日午前10時からは、松梅公民館で小中高校の子どもたちが「お店屋さん」を切り盛りする「こどもフリマ」を初開催する。(川﨑久美子)