大分市でデコポンと「美娘」初競り式 「果汁たっぷり」生産者がPR【大分県】

デコポンや美娘をPRする木村房雄会長(中央)ら=17日、大分市豊海
今季初出荷を迎えたデコポン(右)と美娘
初競りに参加した仲卸業者ら

 県内でハウス栽培したかんきつ類のデコポン、温州系ミカンとオレンジを掛け合わせた「美娘(みこ)」の初競り式が17日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。生産者は「猛暑を乗り越え、果汁たっぷりに仕上がった」とPRした。

 この日は杵築市などの産地から約2トンが入荷した。県柑橘(かんきつ)研究会の木村房雄会長(73)=同市守江=が「最近の冷え込みで色づきもよくなった。県内外に商品を届けてほしい」と呼びかけた。

 初競りでは仲卸業者が目当ての商品を落札した。1キロ当たりの平均価格はデコポン1207円(昨年同期比15円高)、美娘1409円(同6円高)だった。

 JA全農おおいたによると、デコポンは杵築、津久見、佐伯各市内で計90トン、美娘は杵築市内で計50トンの出荷量を見込んでいる。県内を中心に関東、九州の市場にも届ける。

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