長崎検番で踊りの手ほどき 活水女子大生が伝統文化学ぶ 

芸妓(前列)から踊りを習う活水女子大生=長崎市丸山町、長崎検番

 活水女子大生20人が16日、長崎市丸山町の長崎検番を訪れ、芸妓(げいこ)たちの踊りを鑑賞して実際に踊りを習った。同大初の試み。
 同大国際文化学部の赤瀬浩教授(62)が開講する「花街丸山の歴史と文化」の一環。受講生たちはこれまで丸山遊郭の歴史を座学で学び、今後は史跡料亭花月(同町)の見学を予定している。
 赤瀬教授は「長崎の中にある伝統文化はずっとあるわけではなく、誰かが守って初めてあるものとして捉えられる。好きなことを仕事にしている女性の姿を見て、学生たちの将来に生かしてもらえれば」と意義を話した。
 学生は長崎検番の平家達史取締役から組織改革の歴史や社員の福利厚生などの説明を受け、お座敷へ。芸妓たちは踊りを披露し、学生も交えて一緒に丸山音頭を踊った。
 同大2年の錦織翼さん(20)は「想像していたより同じ動作の動きが多かったけど、芸妓さんは目線などに気を配っていた。伝統を守る姿や意識がすてき」と踊ってみた感想を話した。

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