大分市出身の高木さん、世界ジュニア柔道で準V GS東京大会へ「楽しみたい」【大分県】

足立信也市長(右)を訪問した高木水月さん(中央)と母・五月さん=大分市役所
柔道の世界ジュニア選手権女子63キロ級で準優勝した高木水月さん

 【大分】明治国際医療大(京都府南丹市)女子柔道部2年の高木水月(みづき)さん(20)=大分市出身=が、初出場した世界ジュニア選手権(10月・ポルトガル)の63キロ級で準優勝した。持ち前の体力と粘り強さを生かし、大柄な外国人選手を相手に勝ち進んだ。今月13日には大分市長を訪問し、出場を控えるグランドスラム東京大会(12月・東京都)への意気込みを語った。

 高木さんは小学1年で柔道を始め、同市の下郡小から強豪の敬愛中・高(北九州市)に進学。近年は2022、23年の関西ジュニア体重別選手権を連覇。23年8月には関西学生体重別選手権で優勝した。得意技は内股。9月の全日本ジュニア体重別選手権(埼玉県)優勝などが評価され、世界ジュニア選手権の日本代表に選ばれた。

 同選手権では「客席からブーイングが飛び交い怖かった」と、日本との違いに戸惑った。だが初戦の米国選手に抑え込みで一本勝ちすると勢いに乗り、続くブラジル、韓国、ハンガリーの選手も倒した。

 決勝はフランス代表と対戦し、延長までもつれ込んだ。序盤から優位に立ち回ったが、一瞬の隙を突かれて投げられ、優勢負け。「持てる力を出し切った。悔いはない」と振り返った。

 13日は母・五月さん(48)と大分市役所を訪ねた。足立信也市長は「素晴らしい戦績。今後もベストを尽くしてほしい」とたたえた。

 グランドスラム東京大会は国内で開かれる唯一の国際大会。来夏のパリ五輪の出場権獲得に直結する。同じ階級には他に、世界大会の優勝や五輪出場の経験がある3人が出場。高木さんは「挑戦者として胸を借りるつもりで、楽しんで闘いたい」と力を込めた。

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