陸上男子100メートルで日本人初の9秒台をマークし、東京五輪にも出場した桐生祥秀(きりゅうよしひで)選手の「かけっこ教室&トークショー」が19日、栃木県矢板市本町の市体育館で開かれ、約100人の小学生がトップ選手から速く走るこつなどを学んだ。
スポーツを通して体を動かす楽しさ感じてもらおうと、桐生選手が所属する日本生命が2018年度から開いている。今回は県内初開催で、同社宇都宮支社が主催した。
桐生選手は体の使い方を分かりやすく指導しながら、「一歩一歩力強く」「脚だけではなく腕も振って」などとアドバイス。かけっこ勝負をした上三川町北小6年高野颯也(たかのそうや)君(11)は「速さのレベルが全く違い、桐生選手の努力が走りから伝わってきた」と興奮気味に話した。
桐生選手は「コロナ禍などで交流する場が少なくなっている。子どもたちが元気よく、最後まで楽しくできて良かった」などと話した。