かほくでかにカニ合戦 加能にコウバコ、雑炊や汁も

カニを品定めする来場者=かほく市七塚生涯学習センター駐車場

  ●7000人×3000匹 農産物も豊富に

 かほく四季まつり「かにカニ合戦 海の幸・山の幸まつり」(北國新聞社特別協力)は19日、かほく市七塚生涯学習センター駐車場で開かれ、新鮮な県産ガニを求める約7千人の来場者でにぎわった。カニ雑炊やカニ汁のほか、市特産の高松紋平柿など農産物も販売され、来場者は豊富にそろった旬の味覚を満喫した。

 会場には雄の加能ガニと雌のコウバコガニ計約3千匹が用意された。市価より1~2割安く即売され、開場の午前9時には約200メートルの列ができた。仲卸業者によると、今年はコウバコが比較的多くとれており、身は加能ガニとも引き締まっておいしいという。

 コウバコを10匹購入したかほく市七窪の山下秀樹さん(70)は「家に帰って家族みんなで食べるのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 市商工会がカニ雑炊やカニ汁を販売し、親子連れらが熱々を味わった。市特産のサツマイモ「かほっくり」や「砂丘長いも」、市と友好都市提携を結ぶ長野県駒ケ根市のソースカツ丼やリンゴなども人気を集めた。油野和一郎かほく市長が「カニだけでなく、市の特産品も味わってほしい」とあいさつした。

 かにカニ合戦は、旧七塚町で漁業が盛んで、現在も市内の仲卸業者が県内で水揚げされるカニの多くを取り扱っていることにちなみ、開催されている。

  ●食前にウオーク かほくクラブ

 かほくウオーキングクラブ「にゃんたろう」のかにカニウオーク(北國新聞社後援)は19日、かほく市七塚中央公園から四季まつり会場までの約7キロのコースで行われ、参加者が散策を楽しんだ。

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