【タイ】テスラ、28日にタイの工場候補地視察=首相[車両]

タイのセーター首相兼財務相は19日、米電気自動車(EV)大手テスラの経営層が28日にタイを訪れ、工場設置候補地を視察すると明らかにした。同社のタイ工場設置の可能性が高まっており、12~19日の首相の訪米における大きな成功と形容した。20日付プーチャッカーンが報じた。

テスラの経営層は、タイの民間企業が提示した候補地3カ所などを視察する見通し。生産規模が大きくなることから、大きな土地を求めているようだ。セーター首相は先に、同社が来年第1四半期(1~3月)にタイへの工場設置可否を判断すると述べた。

セーター首相はまた、テスラの経営層にタイ投資における障害を尋ねたところ、「もう障害はなくなった」との返答があったと明らかにした。「(工場設置の交渉先は)タイ1国だけだ」と述べたという。テスラは同社内で詳細な調査を実施し、正式に発表する方針を示した。

セーター首相は米サンフランシスコで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席に合わせ、マイクロソフトやグーグルなど米IT大手とも面会。タイ投資の覚書を取り付けた。向こう10年間の投資規模は総額数千億バーツ(1バーツ=約4円)に上るとみている。

© 株式会社NNA