大麻クッキー販売店に麻薬取締部の検査 オーナーは「HHCHが規制された後はHHCPの商品を」

大麻に似た合成化合物、「HHCH」入りのクッキーなどが出回っていた問題。

11月21日の夜、東海北陸厚生局の麻薬取締部が、販売している名古屋・栄のカフェの立ち入り検査に入りました。

大麻に似た合成化合物、「HHCH」が入ったクッキーやグミを販売していた名古屋・栄のカフェ。

(客)
「ブリブリっすか?」
(店員)
「これはかなり体感強い」

しかし、21日午後6時ごろ、厚生労働省東海北陸厚生局の麻薬取締部が立ち入り検査に入りました。

(CBDシーシャカフェ DR.greeen名古屋栄店 打田昂平オーナー)
「いつか来るかなとは思っていたんですけど、急に来てしまったので、かなり驚いています」

オーナーによりますと、麻薬取締部は、「HHCH」が入ったクッキーやグミなど、7種類の商品13点を回収した上で、検査結果が出るまで、これらの商品の「販売停止」を命じたということです。

(CBDシーシャカフェ DR.greeen名古屋栄店 打田昂平オーナー)
Q販売停止命令が出されたらどういった点が困る?
「お客様に対して、販売できないことが、かなりきついですね」
Q具体的に何が規制の対象に?
「HHCHを含む商品は、もうすべて持っていかれた感じです。今後HHCHが規制された後は、HHCPの商品を出していきたい」

いたちごっこの様相です。

すでに店内には「HHCH」と似た「HHCP」という成分が含まれた商品が。

薬物に詳しい専門家は、こう説明します。

(法科学研究センター 雨宮正欣所長)
「(HHCPは)HHCHというものに対して、少しだけ構造が違ったもの。効用とか危険性は、同等もしくはそれ以上の可能性も」

麻薬取締部の立ち入り検査から一夜明け、記者が栄で販売されていたクッキーに記載されていた愛知県内の住所に向かいました。

そこは住宅街の中の一軒家。

中から1人の男性が出てきましたが、「取材には何も答えられない。ノーコメント」と話しました。

今回、立入検査があった店では、体内に取り込むものなので過剰摂取の注意は必要という声が聞こえてきましたが、普段、気楽に摂取している様子がうかがえました。

(店員)
「HHCHとかHHCPは体感がある。摂取し過ぎは危ない」
(客)
「お酒と一緒で(HHCHを)吸い過ぎちゃうともうダメになる。強すぎて変なとこにいっちゃう。使い方を間違えるとよくない」

厚労省は、HHCHを22日に「指定薬物」とし、12月2日にも所持・使用・販売を禁止する方針です。

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