わずか1か月で3店舗 広島県での出店ラッシュ 無印良品の狙いとは

わずか1か月で広島県内3店舗の開店、県内11店舗目となる無印良品が三次市にオープンしました。出店ラッシュの狙いを聞きました。

三次駅の西およそ400メートルにオープンしたショッピングセンター「フレスポ三次プラザ」。1万7500平方メートルの敷地に14店舗が入っています。

中国自動車道のインターチェンジも近いことから、230台が停められる駐車場も備え、県北や島根県からの集客も期待されます。

無印良品は、スーパーと隣接する1800平方メートルの敷地に衣料品や生活必需品・食料品など5000種類を取りそろえています。

無印良品 フレスポ三次プラザ 瀬戸愛永 店長
「無印良品はやはり衣食住がそろっているところが1番の強みだと思っています。なので、衣食住をすべて絡めた売り場のシーンを作ったりとか、あと、すべて生活の全てをご提案できるというところが1番の強みだと考えています」

県内で11店舗目ですが、中山間地域では初めての出店となります。

訪れた人たち(三次市在住10代)
「広島市内にしかなかった。あと三次駅近くにできてくれたからすごく交通面でも考えてくれてありがたいです。きょうはお菓子とか、とりあえず収納用品とか買いたい」

(三次市在住主婦)
「無印はなかなかないんで、子供たちもこうやって楽しめるし。しかも思ったより広い。最初小さいんかなって思ったんで。中が思ったより広くて楽しいです」

オープンに合わせ1か月間、地元の食材を販売するコーナーも設置されます。

地域に根ざした店舗展開を目指し、今後も地元の特産品も取り扱っていきたいとしています。

無印良品 フレスポ三次プラザ 瀬戸愛永 店長
「無印良品のよさをしっかり知っていただきつつ、周辺の地域のみなさまが憩える店舗であってほしいと思っています。三次の商品の取り扱いというところをもっともっと強化して、地域に根差した店舗になっていければいいなと思っております」

去年4月、アルパーク西棟のリニューアルに合わせ、無印良品では世界最大の敷地面積を誇る店舗をオープン。

さらに、先月20日のイオンモール広島府中のリニューアルオープンに続き、今月1日には「ゆめテラス祇園」がオープンするなど、1か月足らずの間に県内で3店舗を出店しました。

ゆめテラスの周り安佐南区の祇園地区は、子育て世代が増えるなど商圏も変わってきています。リニューアルオープンしたゆめテラスも無印良品に期待しています。

ゆめテラス祇園 魚本和正 店長
「この店のコンセ プトは、テラスというのは地域と人が集う店。そういうことにかけている無印さんの力を借りながら、地域とイズミと無印良品がタッグを組んで、楽しい店・集える店を作っていきたいと思っています」

無印商品の基本商品を全てそろえ、地域の青果商品を扱うのは県内では3店舗目です。

無印良品 ゆめテラス祇園 埋橋光 店長
「商品の品ぞろえがあるだけではなくて、『まちの保健室』や青果の販売といった地域の方に地域のためになるようなコンテンツっていうのを用意させていただいています」

こちら「まちの保健室」は看護師や管理栄養士などに健康相談ができるコーナーで、地域の課題に取り組むという無印商品のコンセプトに基づき開設しました。

良品計画 広島・山口事業部 高弘綾子 部長
「広島県は、女性の健康寿命が全国でもかなり低かったということもありまして、地域にせっかく目指した店舗を出すのだとすると、地域のコミュニティが再生できるような場所を置きたいと思い、まちの保健室を置いています」

まちの保健室は全国で3店舗目、そのうち県内が広島アルパークに続いて2店舗目となります。

地域に根差した店舗展開を進めるため、食品スーパーと隣接するなど生活圏での出店を今後も続けるとしています。

良品計画 広島・山口事業部 高弘綾子 部長
「広島県は人口280万人もいるのに直営店10店舗っていうことでまだ少ない。スーパーを利用するようにふらっと寄って新しい発見があって買ってもらえるっていうふうにしていきたいので、まだまだ出店の候補地ってたくさんあるので、どんな地域課題があるか考えながら、1店舗1店舗、ていねいにお店は作っていきたいなっていうふうに思っています」

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