来春のフェア大花壇の地上絵 チューリップと波紋 砺波、球根の植え込み始まる

大花壇の地上絵のデザイン

  ●中生や晩生、バランスよく

 来春の「第73回となみチューリップフェア」(富山新聞社後援)でメインの大花壇に描く地上絵のデザインが22日決まった。テーマ「チューリップで広がる 彩りの波」に合わせ、ピンクや赤、紫色などで2本のチューリップとカラフルな波紋を浮かび上がらせる。フェアの序盤から終盤までチューリップが咲き誇るように中生、晩生(おくて)、極晩生の品種を本格的に組み合わせて植栽する。

 地上絵は、赤色の富山県産品種「とやまレッド」や、「プリティーウーマン」「レッドプラウド」、桃色の「ヴォーク」や「アップスター」「ヨセミテ」で花びらを、紫色の「クインオブナイト」や「クミンズ」などで茎や葉を表現。モニュメントを中心に、富山オリジナル品種の「黄小町」や、オレンジの「ドルドーネ」などで波が幾重にも重なり、笑顔と癒やしのオーラが広がる様子を描く。

 広さ2600平方メートルの花壇には17品種21万個の球根を植える。今年のフェアで開幕初日に初めて「満開宣言」を行ったことから、来年は開幕時に3割程度の開花となるよう中生3割、晩生3割、極晩生4割をバランス良く植え込み、遮光ネットで栽培管理して会期を通して楽しめるようにする。

 円形花壇は赤や黄、桃色など7色のチューリップでらせん状の模様を表現する。広さ400平方メートルの花壇にチューリップ16品種3万4千個の球根とワスレナグサ2500株を植える。

 22日は県花卉球根農業協同組合の組合員や生産農家20人が球根の植え込みを始めた。作業は11月末まで行われる。

 市花と緑と文化の財団の三上亜紀代さんは「皆さん楽しい気持ちになってもらえるように、きれいな花を咲かせる準備をしていきたい」と意気込みを語った。

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