丸芋収獲、特産化へ生産安定 12月、村の駅で販売 小矢部・北蟹谷

丸芋を収獲する関係者=小矢部市内山

 小矢部市北蟹谷(きたかんだ)地区の住民でつくる北蟹谷地域活性化協議会は22日、同市内山で丸芋の収獲を始めた。耕作放棄地対策と特産品開発を兼ねて2020年度から栽培している。作付面積は順調に伸び、収量も安定しており、関係者は産地化に期待を寄せた。

 会員や市民でつくるグループ「丸芋団」のメンバーが掘り出した。収穫した丸芋は12月上旬にも同市末友の農産物直売所「村の駅きたかんだの郷」で販売する。昼食メニューを提供する「村の駅食堂」では「丸芋とろろ丼定食」を出す。

 今年度は小矢部市内山の農地約500平方メートルに種芋約950個を植え付けた。作付面積は20年度は約50平方メートル、21年度は約150平方メートル、22年度は約300平方メートルだった。

 丸芋団の松本信明団長(71)は「今年は猛暑だったが、何とか収量を確保できると思う。今後もおいしい丸芋を作りたい」と話した。

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