栃木で「子ども例幣使行列」 児童64人練り歩く

例幣使街道を歩く児童

 【栃木】栃木第三小4年生による「子ども例幣使行列」が22日、国重要伝統的建造物群保存地区の嘉右衛門(かうえもん)町の例幣使街道で行われた。児童64人が例幣使などに扮(ふん)して練り歩いた。

 例幣使は江戸時代、京都から日光東照宮へ供え物などを奉納するために出向いた天皇の使者。同校の4年生は総合学習で例幣使街道の歴史を学んでおり、行列は市民団体「栃木の例幣使街道を考える会」の協力で毎年開催している。

 児童は学校ボランティアらと手作りした烏帽子(えぼし)や衣装を身にまとって参加。のぼり旗や「輿(こし)」などの道具を持ちながら、岡田記念館から油伝味噌(あぶでんみそ)までの約400メートルを練り歩いた。

 渡辺結依(わたなべゆい)さん(9)は「当時の道具などはもっと重かったと思う。歩くのは楽しかった」と江戸時代の様子を想像していた。

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