市街地に招かれ“ザル”珍客 山形で目撃相次ぐ

市街地に出没し、民家の塀伝いに移動するサル=山形市(野中徳幸さん提供)

 23日午前9時50分ごろから午後2時半ごろにかけ、山形市の住宅街などでサルの目撃情報が相次いだ。市環境課によると、同一とみられる成獣1匹が上町や鉄砲町などに出没した。人や農作物の被害は確認されていないが、山形署などは注意を呼びかけている。

 市によると、午前9時50分ごろに上町2丁目の寺で最初の目撃情報があった。その後に南東の篭田1丁目の踏切付近、鉄砲町1丁目の住宅街などでも目撃。午後2時半ごろには南原町3丁目の南原中央公園で目撃された。市は3人態勢で発見場所を確認し、山形署はパトカーで巡回しながら市民に警戒を促した。

 会社員野中徳幸さん(43)=同市みはらしの丘3丁目=は午後2時20分ごろ、荒楯町1丁目の衣料品店駐車場で目撃しスマートフォンで動画を撮影した。塀の上を移動し、カメラの方を振り向く姿が写っていた。サルは目が合っても逃げるそぶりを見せなかったという。野中さんは「人が襲われなくてよかった」と話していた。

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