児童ら、柱組み立てに挑戦 酒田・修復中の旧鐙屋で大工の技術体験

大工のアドバイスを受け、かんながけに挑む参加者=酒田市・旧鐙屋

 修復工事のため休館している酒田市の国指定史跡「旧鐙屋(あぶみや)」で23日、内部の見学や木材に触れるワークショップが開かれた。参加した小学生と保護者計13人が、大工の技術を学び、柱の組み立てなどに挑んだ。

 工事を請け負っている同市の仲條建設とモトタテの従業員が講師を務めた。参加者は、くぎを使わずに木材を接合する技術「継手」を学んだ。大工のアドバイスを受けながら木材のかんながけをしたほか、事務所部分の柱の組み立ても体験した。同市の琢成小2年荒木秀仁君(8)は「かんなで木を削ることができた。柱を立てられてうれしかった」と話していた。

 ワークショップは市が開催した。旧鐙屋は酒田の代表的な回船問屋で、施設の老朽化により、2020年10月から修復工事を行っている。市によると、工事は26年度までの予定で、同年度内の公開再開を目指している。

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