児童わくわく、公民館で理科の実験 九重町職員有志が講師の「Mラボ」人気【大分県】

浮力の原理を使った実験を楽しむ児童=九重町
ボランティアで講師を務める(左から)佐藤真由子さん、佐藤黎治さん、永楽剛士さん

 【九重】九重町の南山田公民館で、子どもたちが楽しみながら理科の実験に取り組む「Mラボ」が人気を集めている。ボランティアで講師を務めるのは町職員の有志4人。毎月1回、工夫を凝らした内容で児童の心をつかんでいる。

 昨年の夏休みに1回限定で開催したところ大好評。同公民館が毎週開くチャレンジ教室の一つとして、今年6月から定例化した。

 Mは「南山田」の頭文字。南山田、淮園両小学校で放課後児童クラブを利用する児童が主な対象だ。

 講師はまちづくり推進課の佐藤祐輔さん(46)と佐藤真由子さん(27)、情報デジタル推進課の永楽剛士さん(36)と佐藤黎治さん(25)。永楽さんは大学の工学部出身で、他の3人は教職課程を修了している。

 10月の会には児童約20人が参加した。2種類の水溶液を混ぜて「つかめる水」を作る実験と、浮力の原理を理解する実験に挑戦。子どもたちは班ごとに興味深そうに作業をした。

 南山田小6年の岡本咲葵(さき)さん(12)は「液体と液体を混ぜて変化するのが面白かった。学校とはまた違う楽しさ」と笑顔を見せた。

 「都市部では学校外の施設でも体験する機会があるが町内にはない。メンバーで先に実験をしてみて、低学年でも理解しやすい内容を選んでいる」と佐藤祐さん。他の3人も児童の反応に手応えを感じており、「Mラボを通して理科、実験にもっと興味を持ってもらいたい」と話している。

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