マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、過密日程の影響で多くのケガ人を抱え、十分なトレーニングができていない現状を嘆いた。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。
プレミアリーグでは1試合につき9名までサブメンバーを登録できるが、マンチェスター・シティは現地時間11月25日に行われた第13節リヴァプール戦では、2人のGKを含めて8名しか登録できなかった。
その要因はケガ人の多さにあり、現在MFケヴィン・デ・ブライネやMFマテオ・コヴァチッチ、MFマテウス・ヌネスが負傷離脱中。DFジョン・ストーンズはベンチ入りメンバーに名を連ねたもののプレーできるコンディションにはなく、ジャック・グリーリッシュは体調不良のため欠場した。グアルディオラ監督がこの試合で一度も選手交代を行わなかったのはその影響と考えられる。
そして、グアルディオラ監督は過密日程と欠場者の多さにより、まともな練習ができていないと訴えた。
「私は7年間トレーニングをしていない。1回あたり、最大で35分間だ。選手たちは開幕の15日前にプレシーズンをスタートさせる。15日で何ができるというのか」
「昨シーズンはFAカップ決勝を戦い、その後にUEFAチャンピオンズリーグの決勝を戦った。その後、新加入選手と一緒にプレーしたのは15日間しかなかった。戦術的な練習に1日を費やしたこともない。これはユルゲン(リヴァプールのユルゲン・クロップ監督)も同じだろう」
リヴァプール戦の前、そして現地時間11月28日にUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第5節ライプツィヒ戦が控えている現在は、その状況がさらに顕著だという。
「この試合の前日は、ボールを使って10~15分間、守備的なトレーニングを10分間やっただけだ。火曜日までも同様で、ピッチにいられるのは10分ぐらいだろう。トレーニングができないんだ。トレーニングしてしまうと、次の試合で使える選手がいなくなってしまうんだ」
「だから過去を参考にしなければならない。どこでプレスをかけ、誰が空中戦に対応するのか。経験則に頼るかないんだ」