大相撲の幕内・北の若関（23）＝酒田市出身、八角部屋＝の激励会が28日、同市のガーデンパレスみずほで開かれた。同郷の漫画家・故佐藤タカヒロさんの作品がモチーフで、九州場所で着用した化粧まわしもお披露目された。新入幕で臨んだ九州場所で5勝10敗と苦戦した北の若関は「ふがいない成績。一から自分を見つめ直して頑張る」と奮起を誓った。
「北の若を応援する会」（会長・矢口明子市長）が主催し、約130人が参加した。矢口会長は「会場で『酒田市出身』とアナウンスされるたびにうれしくなった。多くの市民が応援している」とあいさつした。
化粧まわしは佐藤さんが手がけた相撲漫画「バチバチ」シリーズをモチーフにしたもので、壇上で披露された。佐藤さんの弟・佐藤博信酒田レンタル社長が「毎日の取組を楽しみに見ていた。兄の絵を採用してもらい、感謝でいっぱいだ」と語った。
北の若関は「すてきな作品で毎日土俵入りできたことがありがたい」と笑みを見せた。応援する会が提示した原画の写真6点のうち、主人公の鮫島鯉太郎が相手に向かう姿を選択しており「タカヒロ先生のすごみが一番出ている作品だと感じた」と語った。
