金井学園が福井工業大学の学部新設で書類偽造 文科省が行政処分、4年間新設認めず

 文部科学省は11月28日、新学部設置に絡む申請書類を偽造したとして、福井工業大学などを運営する学校法人金井学園(福井県福井市)を行政処分にしたと発表した。学部・学科新設などを2025年度から4年間認めない。

 金井学園によると、同大にスポーツ健康科学部を新設する際、14年5月付で作成した法人関連の土地の賃貸借契約書のうち、契約更新の手続きが進まなかった土地所有者1人の署名を偽造し、文科省に提出した。当時の理事・総務部長の男性が独断で行ったという。今年初めに学園側が契約書類を確認した際に偽造が発覚した。男性は学内調査に「認可の締め切りに間に合わせたかった」と説明した。

 金井学園は男性を11月13日付で諭旨解雇の懲戒処分とした。担当者は「不祥事の再発防止と信頼回復に努める」としている。

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 文科省はこのほか、山野美容専門学校などを運営する学校法人山野学苑(東京)も同様に25年度から5年間、学部・学科新設を認めない行政処分とした。16~20年に4回、収益事業の廃止などに関して文科省に資料提出する際、開催していない理事会や評議員会に関するうその議事録を作成した。

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