恐竜親子が“冬眠”…仲よくお引っ越し 福井県の道の駅モニュメント、倉庫へ

越冬のため倉庫に向けゆっくり移動する恐竜親子のモニュメント=11月28日、福井県大野市板倉

 本格的な冬を前に、福井県大野市朝日の道の駅「九頭竜」にある恐竜親子のモニュメントが11月28日、越冬のため倉庫に引っ越した。冷たい雨が降る中、約1キロの道のりを巨体がゆっくりと運ばれた。

 ティラノサウルスを模したモニュメントは、親が全長12メートル、重さ3トンあり、子は全長4.6メートル、重さ1トン。和泉地区のシンボルとして、うなり声をあげたり首を動かしたりして、観光客を出迎えている。積雪による破損防止やメンテナンスのため毎年、同市板倉の倉庫で“冬眠”している。

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 この日は道の駅や市の担当者ら10人が作業。親子を載せた台座をトラックで引っ張るなどし40分ほどかけ移動させた。

 市の担当者は「10月には中部縦貫自動車道が九頭竜インターチェンジまで開通し、和泉地区に訪れやすくなった。冬はスキー場、春は恐竜の親子を楽しみに訪れてほしい」と話した。モニュメントは来年3月下旬以降、道の駅に戻される。

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