長崎拘置支所収容停止 「人権保障に影響ある」と抗議 県弁護士会長が談話

 長崎拘置支所(長崎市白鳥町)が刑事裁判の被告人らの収容業務を停止したことを受け、県弁護士会の山下肇会長は28日、「刑事被告人らの人権保障や更生に影響がある」として抗議し、同拘置支所の建て替えや業務再開を求める談話を発表した。
 同拘置支所を巡っては、老朽化などを理由に、今月末をめどに収容業務を停止し長崎刑務所(諫早市小川町)に集約する方針を示していた。同拘置支所は収容していた19人全員を23日に移送し事実上、収容を停止した。
 同会はこれまで法務省や同刑務所に対し、方針の撤回や同拘置支所の修繕、建て替えを求めてきた。山下会長は談話で「収容業務停止により具体的な問題が生じた場合には逐次抗議し、改善を求めていく」と強調した。


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