県内全域にインフル警報 過去10季で最も早い発令

 県は29日、インフルエンザ警報を県内全域に発令した。警報は4季ぶり。20~26日、県内43の定点医療機関から寄せられた患者報告数は1定点当たり35.07人(前週比6.3人増)で、国の警報基準の30人を上回った。発令は過去10季で最も早い。

 保健所別にみると山形市49.78人、村山45.6人、置賜43.5人、最上30.75人、庄内11.08人だった。患者1508人(同271人増)のうち、20歳未満が1320人と9割近くを占めた。20日以降に、計34の保育所と小中高校で集団感染による学年・学級閉鎖の措置が取られている。

 迅速診断キットによる陽性件数はA型1506件、B型2件。38度を超える熱やのどの痛み、関節痛、筋肉痛といった症状が出やすいA型のうち、香港型と、2009年に新型インフルエンザとして大流行した型の感染が確認されている。

 県は適切なマスク着用や換気、手洗いといった感染対策に加え、重症化を防ぐワクチンの早期接種を呼びかけている。

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