生徒の活躍、期待新たに 来春統合、鶴岡南高の閉校式典

 来年4月に鶴岡北高と統合し県立の中高一貫校「致道館中学校・高校」となる鶴岡南高(遠田達浩校長、578人)の閉校式典が29日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で行われ、在校生や同窓生らが135年の歩みを振り返った。  約700人が出席。遠田校長が、校舎が2回火災に見舞われたことに触れ「困難な状況でも常に進化し乗り越えるのが本校の伝統。新たな環境で活躍する生徒たちに期待したい」と式辞を述べた。斎藤正志鶴翔同窓会長は「伝統と歴史は受け継がれていく。鶴岡南高は永久に不滅」と語った。  来賓代表の高橋広樹県教育長のあいさつに続き、生徒会長の2年斎藤遼平さん(17)が「閉校となっても記憶はなくならない。これまで通り部活や勉強に全力で取り組む」と決意を表明。全員で校歌を歌った。  1888(明治21)年に荘内私立中学校として開校し、1952(昭和27)年に現校名となった。これまで3万人超の卒業生を送り出した。

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