無事に新酒ができました 東根・杉玉作り

 東根市の酒造会社「六歌仙」(松岡茂和社長)で29日、新酒の完成を知らせる杉玉作りが行われた。12月1日の新酒発売に合わせ、会社前につるす。

 スギの葉で作られる杉玉は、時間がたつにつれ、葉の色が緑から茶に変わることで、酒の熟成度合いを表す意味があるとされる。

 この日はスギの葉を約10人の蔵人たちが一本一本丁寧に枠に差し込み、隙間ができないように板でたたいて整えながら、はさみで刈り込んだ。半日ほどかけて直径90センチの大きさに仕上げた。

 今年の酒米は夏の高温の影響で質がいまひとつだったが量は確保できたそうで、松岡社長は「苦労された農家の方々の思いを酌んで、いい商品に仕上げていきたい」と話していた。

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