岩手医大で470人ストライキ 教職員組合、ボーナス削減撤回求め

雪が降る中、一時金の削減撤回を求めてデモ行進する組合員=29日、矢巾町

 岩手医大教職員組合(柴田勇樹委員長、組合員約1800人)は29日、一時金(ボーナス)の削減撤回を求めてストライキを行った。矢巾町と盛岡市で計約470人が集会やデモ行進を繰り広げ、抗議の声を上げた。大規模なストは12年ぶりで、引き続き団体交渉の機会を求める。

 矢巾町の付属病院では午前8時半、413人が参加して集会を開いた。しんしんと雪が降る中、ガンバロー三唱し「説明責任を果たせ」と周辺をデモ行進した。柴田委員長は「一時金の10%相当が削減され、生活への打撃は大きい。声を上げなければ今後も厳しい交渉となる」と訴えた。

 参加した薬剤師の女性職員は「感染症対応に神経をとがらせる状況が続く。医療従事者として頑張っているのに十分な説明がなく、納得がいかない」と話した。盛岡市の内丸メディカルセンターには組合員56人が集まった。それぞれ病院に必要な人数を配置したため、診療体制に影響はなかったとしている。

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