広島城の天守の木造復元に向けて、具体的な課題などを検討する有識者の初会合が開かれました。
戦後に鉄筋コンクリートづくりで再建されてから65年となる現在の広島城天守をめぐっては、耐震性の不足が判明し「耐震補強をする」か「木造で復元をする」かが議論されてきました。広島市は木造で復元することを目指しています。
30日は木造復元の可能性を高めるための初めての検討会議が開かれました。7人の専門家らが出席し、今後の課題などを確認しました。これから検討していく内容としては、▼解体や復元にともなう文化財への影響、▼必要となる費用や実施方法、▼バリアフリーへの対応などが挙げられています。
広島大学名誉教授 三浦正幸 さん
「これから何を検討するのかといった課題がしっかりと明示された。したがって、この復元という非常に壮大なたくさんの作業量があるものの中で第一歩をしっかりと踏み出した、そのように大変喜んでおります」
検討会議は2025年度までにあと数回開かれ、課題などの整理をしていくとしています。