福井県初のサウナ専門店「さんくさうな」来年1月オープン アロマ香るロウリュ、無料ドリンクバーも

福井県越前市中心市街地の空きビル(奥)でサウナ専門店の開業を準備する橋本さん(左)=福井県越前市国府1丁目

 福井県越前市中心市街地の空きビルで、越前市の橋本誠さん(42)が県内初のサウナ専門店「さんくさうな」の開業準備を進めている。樽型のサウナ室を使うフィンランド式のバレルサウナを導入し、「こだわりの施設で全国の『サウナー』を楽しませたい」と意気込んでいる。来年1月下旬のオープンを目指し、クラウドファンディング(CF)で支援を募っている。

 橋本さんは三重県伊勢市出身で、製造業の会社就職を機に19歳で越前市に移住した。小中高の野球経験を生かし、会社の軟式野球チームでプレー。4月に韓国で開かれたマスターズ大会に日本代表として出場し、全試合先発勝利投手となって優勝に貢献した。サウナとの出会いはその遠征がきっかけだった。

 チームメートに連れられて利用したソウルの店で、初めて本格的にサウナを体験。心身ともに快調になる「ととのう」という感覚に衝撃を覚えた。21年末に会社を退職して独立を模索していた中、「浴場や宿泊施設に併設しない専門のサウナ店は県内にない。たくさんの人にこの魅力を広めたい」と開業を決断。事業の相談相手だったビルオーナーの理解を得た。

 空きビルは市役所の西約200メートルにあり、築約50年の鉄筋コンクリート4階建て。1階を女性、2階を男性のフロアとし、樽型のサウナ室「バレル」(定員10人)をそれぞれ配備する。バレルサウナは、壁に使う木の香りと熱循環の良さが特長。ロウリュの水にはこだわりのアロマオイルを使い、週替わりで香りの違いを楽しんでもらう。

 サウナ着としてフード付きのポンチョを貸し出し、人目を気にせず気軽に利用できるようにする。シャワーと水風呂、畳敷きやチェアを置いた内気浴のスペースを設け、無料のドリンクバーを用意する。利用料は1時間1500円を予定している。

⇒【福井県内のサウナ事情】セルフロウリュや熱波師サービスも…

 「さんく」には「THANK(感謝)」「SANCTUARY(聖域)」などの意味を込めた。橋本さんは「人々を癒やし、愛されるサウナの“聖地”を目指したい。自分を育ててくれたこのまちへの恩返しとして、来た人には周辺の商店街も楽しんでもらえるようにしたい」と話している。

 CFサイト「キャンプファイヤー」で工事費の支援を募っている。目標額は100万円。31日まで。

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