長崎県の大石知事 来年1月にシンガポール訪問 長崎和牛のトップセールスへ 

 長崎県は4日、大石賢吾知事が来年1月にシンガポールを訪問し、長崎和牛をトップセールスするフェアを開くと明らかにした。
 定例県議会一般質問で山下博史議員(自民)が、長崎和牛の輸出現状と今後の取り組みについて質問し、綾香直芳農林部長が答えた。
 県によると、シンガポール訪問は、知事のほか、県内の農業団体の幹部など約10人を予定。現地の商業施設でフェアを開催し、県産イチゴのPRも合わせてトップセールスを展開する。
 2022年度の長崎和牛の輸出額は約2億4千万円で21年度比220%増だった。主な輸出先は香港やアメリカ、シンガポール。輸出額の増加は、県やJAなどでつくる長崎和牛銘柄推進協議会が、海外の調理師学校でのPRやバイヤーへの販路拡大などに取り組んだ成果だとしている。
 綾香部長は今後の取り組みについて、「現地の輸入商社との関係構築や(長崎和牛の)指定店の拡大を図り、さらなる輸出拡大につなげていく」とした。

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