イオン東長崎店が移動販売を開始! 長崎県内で第1号 週3日巡回、近所同士の交流も

買い物かごを持ち、商品を手に取って選ぶ住民=長崎市古賀町

 スーパー大手、イオン九州のイオン東長崎店(長崎県長崎市田中町)が29日、周辺地区を巡回する移動販売サービスを開始した。同社の移動販売は県内で初めて、九州では3カ所目。
 店舗までの交通手段が限られている人や外出が難しい高齢者らの買い物を支援する。当初は年明けのスタートを予定していたが、周辺の矢上団地で10月末、系列店の「マックスバリュ矢上団地店」が閉店した経緯もあり、実施を早めた。当面は火、金曜に矢上団地、水曜に古賀地区を巡回する。
 販売車は冷蔵・冷凍機能や防犯カメラを備えた軽トラック。生鮮品・総菜などの食料品や日用雑貨など約400品目を積載する。価格は店舗と同じだが、1品につき11円の出張手数料がかかる。

移動販売用の軽トラック=長崎市田中町

 29日は午前、午後合わせて古賀地区の10カ所で販売。待ちかねた住民は買い物かごを提げ、商品を手に取って吟味した。これまでは週に1回しか買い物に行く機会がなかったという同市中里町の中村信子さん(83)は「新しいものが買えるし、近所の人といい商品の情報交換もできて大助かり」と喜んだ。
 販売は週6回まで増やし、巡回エリアも拡大する構想。本田恵子店長は「買い物を通じ、店員や近所の方と顔を合わせる楽しい場になれば」とPRした。

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