本県地区のタクシーの初乗り運賃が4日、従来の「1.1キロ500円」から「1キロ500円」に改定された。県全域の運賃改定は2020年以来3年ぶり。関東運輸局栃木運輸支局と県タクシー協会は同日、JR宇都宮駅周辺で車両を見て回り、新運賃を示すステッカーの位置や料金表を備えているかなどを確認した。
同協会によると、非会員事業者の一部を除く県内ほぼ全てのタクシーが新運賃を導入。加算運賃も271メートルごとに100円から、246メートルごとに100円へ値上げした。物価高騰への対応や運転手の労働環境改善などが目的という。
改定初日の4日、古谷野正久(こやのただひさ)同支局長らは30分ほどかけて、同駅の東・西口のタクシー乗り場や待機場で、50台以上の車両を見て回った。「料金表は掲示していますか」「料金メーターは変わっていますか」などと運転手に話しかけ、確認した。
県タクシー協会の鉢村敏雄(はちむらとしお)専務理事(70)は「ドライバーの確保や労働環境の改善につなげていくための運賃改定。利用者に分かりやすく伝えていきたい」と理解を求めた。