五島ワイナリーが今年の新酒5種発売 10日から 辛口で爽やか

10日から発売される五島ワイナリーの今年の新酒=五島市役所

 五島産ブドウを使ったワインを製造販売している五島ワイナリー(五島市)が今年の新酒5種を10日から発売する。
 同社は2014年、ブドウの栽培から醸造まで手がける県内初のワイナリーとして開業。離島では北海道奥尻島と合わせて全国に2カ所という。ブドウの栽培は、自社の畑や契約農家で徐々に拡大。今年は計17トンを収穫した。
 5種のうち4種は100%五島産ブドウを使用。このうち「スパークリングワインキャンベル・アーリー2023(ロゼ)」(750ミリリットル、3850円)は柔らかな酸味が特長。島に自生するヤブツバキから採取した酵母で仕込んだ。
 同社や市内の土産品店、県物産館(長崎市大黒町)などのほか、ネットショップで購入できる。24日からは地元産ブドウを使った赤ワインも販売する予定。
 境目権二社長が4日、市役所で野口市太郎市長に新酒の発売を報告。境目社長は「雨の影響が心配されたが、生産者が良いブドウに仕上げてくれた。辛口で爽やかな口当たりが楽しめる」とアピールした。

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