砺波高で6日、避難所運営ゲームを使った講座が初めて開かれ、1年生約80人が市内で大規模地震が発生したとの想定でカードゲームを通じて避難所運営を模擬体験し、災害対応への意識を高めた。
砺波高が地域の避難所に指定されており、生徒に避難所運営への理解を深めてもらおうと、市と市防災士連絡協議会、同高の協働授業として初めて企画した。
生徒は7グループに分かれ、4地区の住民が体育館に避難するとの想定で、従来のコミュニティーを維持しながら限られたスペースを有効に活用。話し合って図面上に避難者の配置などを瞬時に割り振った。
咳や熱のある人やペット連れ、負傷した障害者、喫煙者への対応など、カードの読み手が次々と出す課題にも臨機応変に対応し、さまざまな立場に配慮する避難所の運営に理解を深めた。
避難者への通知や、スタッフ間で情報共有する事項を付箋で掲示し、情報伝達の大切さも学んだ。7日も開かれ、1年生全159人が防災を学ぶ。