実体験から生まれた「子ども食堂」最終10組に!高校生のビジネスプラン 5000件の応募から選出=静岡

2人の妹の面倒を見る「ヤングケアラー」の高校生が実体験を元に発案した新しい形の「子ども食堂」が、全国の高校生から応募された5000を超えるビジネスプランの中で、ファイナリスト10組に選ばれました。

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12月7日、静岡県の伊東市長にファイナリストに選ばれたことを報告したのは、伊豆伊東高校で地域を活性化するプランについて研究する高校生3人です。

3人は大人に代わって日常的に家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」を支援する「毎日版こども食堂」を提案。

「高校生ビジネスプラン・グランプリ」で、全国の高校から寄せられた5000を超えるプランの中からファイナリストの10組に選ばれました。

発案者のひとり、平松さんは、幼い2人の妹の面倒を見る実体験から、この仕組みを思いつきました。

<伊豆伊東高校 平松美紅さん>
「妹がいるが、両親が共働きで、食事の面倒が大変だった。何か手助けができないかとこのプランを考えた」

「毎日版子ども食堂」は、居酒屋など飲食店の利用客に一口100円で寄付を募り、10口たまると子どもたちが1回分、食事ができるという仕組みです。

地元の居酒屋の協力のもと、これまでに3万円を超える寄付が集まり、子ども食堂を2度開催し、延べ20人が利用しました。

<伊豆伊東高校 平松美紅さん>
「(ファイナリストに選ばれて)正直ビックリしました。私たちのプランが地域の皆さんのご協力のおかげで、ここまで昇り詰めることができたのは、驚いて、うれしかったです」

さらに、この取り組みを知った地元のIT企業から申し出があり、携帯電話を使っていつでも“子ども食堂”の予約ができるシステムを開発中です。

3人は、2024年1月7日に東京で行われる最終審査で、今回の取り組みをプレゼンし、グランプリを目指します。

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