「かっこいいユニホームのデザインが上がってきている」来季からプロ2軍に参加 “ハヤテ球団”池田省吾社長「再生させ、育てて移籍させるのも1つの仕事」【IPPO】

2024シーズンからプロ野球2軍に参加する静岡市を本拠地に置く「ハヤテ球団」。12月7日には、“球団1期生”となる29人の入団を発表しました。この球団の初代社長に就任したのは池田省吾さん。SBSラジオ『IPPO』パーソナリティー・松下晴輝SBSアナウンサーが新球団をトップとしての熱い思いや覚悟を聞きました。

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松下晴輝アナウンサー よろしくお願いします。池田さんはハヤテ新球団のスタッフとして、個人でのメディア出演は初めてですよね

池田省吾球団社長 そうです。初めてです。

松下 まずは池田さんのこれまでの経歴を詳しく教えてください。

池田 直近の経歴だと、ゴルフ業界が1番長く、テーラーメイドゴルフとマジェスティゴルフで約15年くらいマーケティングをやっていて、その合間と前段で(独立リーグ)四国アイランドリーグのリーグや球団の立ち上げ、あとは香川(オリーブガイナーズ)の球団代表やリーグの事務局次長をやりました。そういった経験と人脈、人とのつながりで、今回ハヤテさんの球団立ち上げを手伝っているというところになります。

松下 ハヤテは静岡の球団ということになりますが、何か意味があったんですか?

池田 もともとハヤテグループがファームリーグに参加する、と手を挙げた仕掛け人がいて、その方と私が10年来のお付き合いがあって、そこでハヤテの杉原(行洋)オーナーを紹介いただき、このプロジェクトに約 1年前から参加しています。

松下 職員・社員が球団社長になるのは多くあることなのでしょうか?

池田 あまり無いんじゃないですかね。球団職員からスタートして、興行をやっていたっていう経験からイベント絡みでゴルフ業界へ入りました。そして、ゴルフ業界に入っている間に、(四国)アイランドリーグの野球の仕事を手伝って欲しい、とまた言われて、その時に球団代表をやり、またゴルフの業界に戻るんです。球団職員を経験しながら、球団の代表もやりながら、今度はNPBのファームリーグの社長をやるという、本当にありがたい経験をさせてもらっていると思っています。

WBC代表選手もリスト入り

松下 いま、ハヤテ新球団の社長をしているというわけですが、静岡県民、特に野球ファンは注目していると思います。ここまで選手の内定の状況であったりとか、元NPBの選手の状況を詳しく伺いたいです。

池田 トライアウトは11月3日、4日に行い、 20数名の選手に内定を出しています。いま最終契約交渉中で、その後11月15日にNPBの合同トライアウトがあり、そこからNPB の選手10人ぐらい声がけをして契約交渉中です。

松下 もうすでに内定の状態で、例えば、複数年契約とか、契約金はいくらぐらいであったりといった条件面は出されてるんですか?

池田 条件の提示は既にやっていて、そこから合意するかどうかというところで、契約書にサインをするというところまではまだ行っていないので、今はそこの交渉中ですね。

松下 どの選手が新球団のユニフォームに袖を通すのか、気になりますが、少しヒントをいただけないですか?

池田 地域密着型でいきたい県民球団なので、そういう部分は意識していますので、静岡県出身の選手も入っていますし、静岡ゆかりの選手も入っています。NPBの元選手に関しては、それなりの知名度がある選手も入ってます(※12月7日に春のセンバツ優勝投手となり、DeNAでも中継ぎとして活躍した田中健二朗投手やソフトバンク、ロッテなどでプレーした福田秀平外野手、静岡高時代、センバツ出場経験を持つ池谷蒼大投手(元DeNA)と竹内奎人投手(静岡高‐群馬大医学部)などNPB経験者10人を含む29人の入団が発表された)

池田 ただ、会見に関しては全員揃うのが来年の年明けになるので、2024年1月の中旬以降くらいに入団会見をさせていただければと思ってます。一方で、いま実は外国人選手の獲得にもいろいろと動いていて、候補の中には WBC のメキシコ代表の投手とか、オランダ代表の抑えのピッチャーなどが候補には入っています。来てもらえるかどうかはわからないですけど、球団では代理人を通してリストアップしている中で、そういう選手を希望していたので、いま入っていますね。

松下 NPB の1軍に入っても全然おかしくないような選手ですよね?

池田 もちろん、そういう選手を連れてきて、移籍させるっていうのも 1つの仕事ではあるので、そういったところの活動もします。

松下 トライアウトやNPBの合同トライアウトも実際に観に行かれていましたが、NPB経験のある選手を獲得するにあたっては、着眼点としてどの辺りを重点的に見ていたのでしょうか。

池田 2つですね。育成をもう1回やれる選手と、再生して移籍させる、どちらも移籍ですが、若くてまださらに伸びしろがある選手か、今すぐ活躍できる選手か、両方の着眼点でバランスよく取っていきたいと考えていました。

気になるチーム名は?

松下 非常に楽しみなチームができますね。練習や試合はいつから観に行けるんですか?

池田 基本は非公開にするつもりはないです。

松下 もうすでに日程が出ている部分であれば、来年1月中旬から合同練習が始まり、1月終盤からキャンプも始まりますが、その辺りは有観客で?

池田 基本的には公開したいと思っています。

松下 来年1月合同練習が最初に?

池田 まだユニフォームも揃っていない状況だとは思いますが、1月11日が合同自主トレ開始なので、そこでは全員が揃っていない可能性はありますが、お客さんに見ていただくことは可能だと考えています。

松下 バラバラのユニホームはレアかもしれないですね。

池田 レアですね。キャップぐらいは揃えたいと思っているので、そこは統一感あると思いますけど、それ以外はバラバラだと思います。

松下 ファンクラブや各種SNSといった部分は今後展開されていきますか?

池田 もちろん展開します。現状ほとんどない状態なので、HPも作っていきますし、SNSも公開していきます。ファンクラブも作る予定ではありますので、いまはすべて準備中というところで、お待ちいただければと思います。

松下 具体的にそういった活動の始動は?

池田 選手がまだ決まっていないから、そこも含めて、開幕までには用意したいとは思っています。HPとかは、チーム名などが発表できる段階で、年内なのか、年明けなのか、その辺りは最終調整中ですが、そこが決まったらHPも一緒に公開したいな、と考えています。

ただ裏では、ほぼほぼ出来上がっています。準備は進めています。チーム名やチームカラーがしっかり決まって発表した段階で公開したいと思います。

松下 私も2日間、球団トライアウトを取材していたので見ていたのですが、トライアウトの様子などもスタッフの方が結構しっかり動画に残されていましたよね?

池田 記録用ですね。もちろん今後使いたいので、立ち上がりの部分をしっかり自分たちで収めておきたいというところもありました。

松下 そういった様子も後日、何らかの形で発信されるんですか?

池田 そうです。

子どもたちには一番近くで見てもらいたい

松下 先日の会見で池田社長から「地域活性」、それから「野球振興」という言葉がありましたが、県民のみなさん、特に子供たちとの交流、この部分についてはどうお考えですか?

池田 もちろん球団から何かイベントを仕掛けるっていうのは当然、考えてはいますが、お祭りなど地域のイベントにも、時間さえあれば参加させていただきたい
と思っていますし、野球をやっている子どもがいれば、野球教室をやろうと思っています。

また、いま、静岡県野球連盟静岡支部の会長の森村(謙司)さんとは、(シーズン)最初は子どもを(ゲームに)招待した方がいいんじゃないですか、みたいな話もしています。また、ちょっとこれはNPB のルールがあるので、なんとも言えないです
けど、いちばん間近でボールボーイとかをやっていただくような機会も、球団としては用意する準備はあります。

松下 プロの選手のプレーをいちばん間近で見られますもんね。素敵な経験になりますね。

池田 もうそこは本当に、いちばん近くで見ていただきたいなっていう思いが
あるので考えていますね。

松下 これからかなり積極的に地域の活動や、野球以外の部分でも選手やスタッフの方が登場される機会が多くなっていきますね。

池田 もちろん。どこでも呼ばれたら行くつもりです。基本的にはいろんな所でお呼びいただければ、可能な限り調整したいと思っています。

松下 本拠地は清水庵原球場ですが、静岡県内の他の球場でも試合する予定はありますか?

池田 いま、調整中ですが、草薙球場(静岡市駿河区)、あしたか球場(静岡県沼津市)、浜松球場(浜松市中区)は初年度からぜひ、やりたいと思っています。そして、いろいろと球場のルールなどはありますが、今後2年、3年と進んでいくと、東から西からいろんな所で試合をやらせてもらい、野球の振興、地域の活性につなげていければなと思っています。

松下 そういう時に応援のユニホームや応援グッズも欲しいですし、球場グルメも食べたいと思っているのですが、その予定は?

池田 もちろんグッズも作りますし、球場グルメはこれから開発しないといけ
ませんが、用意する予定はありますので…いま、結構かっこいいユニホームのデザインが上がってきていますし、そこは楽しみにいただければと思います。

松下もう買うしかないじゃないですか!

(12月1日放送より)

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