震洋とは

 旧日本海軍が考案した水上特攻艇。全長は約5メートル。ベニヤ板製の簡素な舟で、トラック用のエンジンを搭載。船首部に約250キロの爆薬を積み、敵の艦船に体当たりした。東彼川棚町では、太平洋戦争末期の1944年から終戦直前まで震洋の訓練が行われていた。終戦までに多くの若者が特攻し、亡くなった。三菱重工業長崎造船所では44年6月から建造を始め、約200隻を完成させた。

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