県が決裁手続き経ずに埋め立て免許交付 福山市鞆町の漁港 既に市は埋め立て工事に着手

県は福山市鞆町での漁港の埋め立てについて、決裁の手続きを経ずに、福山市に埋め立て免許を交付していた不適正な処理があったと発表しました。

決裁の手続きを経ずに埋め立て免許が交付されていたのは、福山市鞆町の平漁港です。

去年6月、護岸や広場用地などにする目的で、福山市から県に埋め立ての願いが出されましたが、県は決裁の手続きを経ずに、市に埋め立て免許を交付。福山市は今年3月から埋め立て工事に着手していて、問題を把握した県が8日、工事の中止を市に依頼したということです。

県によりますと、通常は担当者が稟議書を作成し、幹部の決裁を経て、公印を押した上で免許書が交付されます。

しかし、今回は稟議書が作成されず、幹部の決裁も経ていないのに、公印が押された状態で埋め立ての免許書が福山市に交付されていたということです。

県は原因を調査中で、早急に適正な免許の手続きを行うとしています。

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