山形市の県護国神社(宮舘哲男宮司)が東北芸術工科大にデザインを依頼した2024年の干支(えと)・辰(たつ)の絵馬が完成し、同神社に9日、奉納された。
中庭正面入り口に掲示された大絵馬(看板)は、幅3.3メートル、中心の高さは1.8メートルほどのサイズ。末永敏明教授が指導する美術科日本画コースの8人が描いた中から、3年瀬口亜寿香さんの作品が採用された。雲をつかみ、昇っていこうとする竜を祝福するような色彩で描いている。
この日、学生らが参列し同神社で奉告祭を行った。瀬口さんは「竜には怖い印象があるかもしれないが、一緒に歩み、背中を押してもらうイメージで描いた。初詣でこの絵馬を見て、『1年間頑張ろう』と受け止めてもらえたらうれしい」と話した。
同デザインは一般に頒布される絵馬にも描かれている。県護国神社と東北芸術工科大が連携した絵馬の制作は2020年の「子(ね)」から行われている。