もんたよしのりさん遺作アルバム、来年2月発売 3月に神戸でフィルムコンサート

もんたよしのりさん=2023年7月

 10月に亡くなった神戸市東灘区出身のシンガー・ソングライターもんたよしのりさんの遺作となるアルバムが来年2月28日に発売される。3月3日には神戸新聞松方ホール(神戸市中央区)でお別れの会としてライブ映像を流す「フィルムコンサート」が開かれる。所属事務所が11日に発表した。

タイトルは「グッバイ ブラザー」

 もんたさんはコロナ禍に新曲のレコーディングに打ち込み、アルバムの発売を予定していた。制作は大詰めを迎えていたが大動脈解離のため72歳で急逝。共に活動してきた音楽仲間らで仕上げた。

 タイトルは「グッバイ ブラザー」。世界放浪の旅から着想を得た「草原のライオン」、新しいシニア像を示した「昭和生まれはシブトイデ!!」、〈最期の最期は 笑って送ってくれ〉という歌詞が遺言のような「Goodbye Brother」など13曲を収める。事務所の担当者は「生きる意味や愛、自由などの熱いメッセージに満ちた、もんたらしい作品に仕上がった」と話す。

「Monta is Monta」

 一方、フィルムコンサートの名前は「Monta is Monta」。「ホワイエから海を望む神戸の象徴的な景色が、もんたの『KOBE』という曲をほうふつさせる」という理由から松方ホールでの開催を決めた。

 「『みんなで歌おうぜ』といつも言っていたもんたらしい会にしたい」とコンサート形式で企画した。生前最後のライブとなった、8月のライブハウス「チキンジョージ」(神戸市中央区)など過去の映像を組み合わせ上映する。映像に合わせたバンドの生演奏もある。

 詳細は、事務所が管理するもんたさんの公式ブログで随時公表する。(藤森恵一郎)

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