松原さんの歩み、本紙でたどる 個展に富山新聞コーナー

富山新聞のラッピング紙面を見る来場者=高岡市立博物館

  ●高岡市立博物館で開催中

 高岡市立博物館で開催されている市出身のアニメーター、松原秀典さんの個展「松原秀典展」(富山新聞社主催)で15日、松原さんの歩みを新聞記事で紹介する「富山新聞コーナー」が設けられた。9月のラッピング紙面やイベントの記事などが掲げられ、来場者が興味深げに見入った。

 ラッピング紙面は劇場アニメ「この世界の片隅に」の主人公「すずさん」が高岡大仏を見物に訪れた場面と、市観光大使「あみたん娘」たちが躍動する場面。記事は「あみたん娘」が発表された2011年11月3日付から、富山新聞創刊100年記念して開く個展を紹介した今年8月8日付までの合計12本がラミネート加工して設置された。

 12年に運行した万葉線の「エヴァ電車」、17年に行われた富山市のトークイベントで松原さんが「この世界」の制作秘話、魅力を語った記事もある。設営を行った高岡工芸高時代の同級生、林正人さんは「松原さんの足跡や、活動の節目を新聞記事で振り返ることができる。松原さんのことをよく知らない人でも『こういう人なんだ』と分かってもらえる」と話した。

 松原秀典展は来年1月8日までの午前9時~午後5時で、月曜(祝日除く)と年末年始は休館。一般千円、中高生500円、小学生以下無料。

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