退団後も子ども食堂 カターレGK柴崎 「一番大事な場所に恩返し」

子どもたちと交流する柴崎選手(中央)=富山市内の飲食店

  ●単身過ごした富山で継続開催

 サッカーJ3・カターレ富山に今季所属したGK柴崎貴広選手(41)が16日、富山市新桜町の「レストランテスエニョLASA(ラサ)」で第2回子ども食堂を開いた。柴崎選手はすでにカターレからの退団が発表されているが、「富山が好きだから」と今後も継続開催すると宣言。「皆さんに良くしていただいた。今一番大事な場所で、恩返しできる存在になりたい」と強い富山愛を示した。

 「次にどこのチームに行くかは分からないけれど、富山で月に一度はやると決めています。ご縁をいただいたので、このまま続けたい」。柴崎選手は約80人の来場者をもてなし、子どもたちと交流した。

 神奈川県出身の柴崎選手はプロ23年目の今季、富山に加入。初めての単身赴任生活で孤食の寂しさを知り、子ども食堂を企画した。

 スポンサー企業などから寄付された食材を使い、この日はホワイトシチューやフランクフルトなどが並んだ。クリスマスにちなんで、子どもたちにくじ引きを楽しんでもらいながら「柴崎サンタ」がプレゼントを贈る企画もあり、笑顔が広がった。

 柴崎選手は「いずれ富山市以外の市町村でも開催したい。全国でやりたいと思っていて、最初は富山で広げたい」と意欲を語った。

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