西和賀の暮らし守る除雪 スノーバスターズ、本年度の活動開始

スノーバスターズとして雪かきに励む西和賀高の生徒

 雪国の暮らし、しっかり守る-。岩手県西和賀町スノーバスターズ(田村義光会長)は17日、本年度の活動を開始した。県内屈指の豪雪地帯で高齢化と人口減少が進む中、地元を中心としたボランティア265人が75世帯の除雪を担う。初日は本格的な積雪となり、対象の高齢者世帯にあいさつ回りして、雪払いに黙々と励んだ。

 「こんにちは、スノーバスターズです」。吹雪の中、同町上野々では西和賀高生と住民の5人が対象となる4世帯を訪問。スノーダンプを手に、雪囲いされた玄関口の雪を払った。

 正午時点で同町の湯田は積雪15センチを観測。除雪車も幹線道路を行き交った。小学生の頃から活動する西和賀高1年の高橋蒼羽(あおば)さんは「西和賀は一度に降る雪の量がとても多い。初日からこんなに積もると思わなかったけれど、高齢者が多い地域なのでやりがいを感じている」と語った。

© 株式会社岩手日報社