青だけじゃない!「シティ・フットボール・グループ」、どんなチームとユニがあるのか

19日にFIFAクラブワールドカップ準決勝で浦和レッズと対戦するマンチェスター・シティ。

マン・シティといえば世界的なサッカー事業グループ『シティ・フットボール・グループ』(CFG)を代表する存在である。

このグループの一員となったクラブの中には、チームカラーやエンブレムが“シティっぽく”なったチームが存在する。だが一方で何も変わらないクラブがあるのもまた事実だ。

そこで、現在のCFGグループの中から7つのチームを見てみよう。

メルボルン・シティ

メルボルン・シティ 2023-24 Puma ホーム ユニフォーム

2014年にCFGに買収されたクラブで、買収以前はメルボルン・ハートと名乗っていた。

そのハート時代のユニフォームは赤白ストライプが基本だったが、CFGに加入以降は当時のマンチェスター・シティと同じNikeにサプライヤーを変更し、ほぼ同じデザインのユニフォームへと激変している。

現在のサプライヤーPumaへの変更のタイミングもマン・シティと同じ2019年だ。

ムンバイ・シティ

ムンバイ・シティ 2023-24 Puma ホーム ユニフォーム

首都デリーに次ぐインド第2の都市ムンバイをホームタウンとするインド1部のクラブ。2019-20シーズン途中の2019年11月にCFGに買収されている。

買収以前はかなり濃い青をキットカラーに使っていたが、CFG加入後に迎えた20-21シーズンからは完全にマンチェスター・シティ的な水色にチェンジ。さらに今年はエンブレムまで縦長から丸型のマン・シティ的なデザインへ変更している。

ジローナ

ジローナ 2023-24 Puma ホーム ユニフォーム

CFGの一員だからといって必ずしもキットカラーが青いわけではない。今季のスペイン1部で大旋風のジローナは伝統の赤白を維持し続けている。

ジローナは2017年にCFG入りしているものの、持ち株比率ほぼ半々でCFGとジローナ・フットボール・グループの共同経営という形。そのためユニフォームやエンブレムなどは従来通りとなっている。

ただしキットサプライヤーに関しては、マンチェスター・シティがNikeからPumaへ変わるのと同じタイミングでUmbroからPumaへ変更となった。

モンテビデオ・シティ・トルケ

モンテビデオ・シティ・トルケ 2023-24 Puma ホーム ユニフォーム

CFGは南米にも勢力を拡大中。モンテビデオ・シティ・トルケは2017年にCFGに買収されている。

2020年に「シティ」が入る現在のクラブ名に変更しているが、それ以前はクルブ・アトレティコ・トルケと名乗っていた。

キットカラーはCFGの買収以前から青だったが、サプライヤーはウルグアイのローカルブランドやLuanvi(スペイン)といった中小規模のメーカーから、2019年に突如世界3大ブランドのPumaへと変わる。

ニューヨーク・シティ

ニューヨーク・シティ 2023 adidas ホーム ユニフォーム

ニューヨーク・シティは地元ニューヨークで2番目に誕生したプロフットボールクラブ。MLSには2015シーズンから参加している。

CFGの一員ではあるが、マンチェスター・シティとMLBヤンキースの共同出資によって誕生したクラブ。初めからマン・シティの血が流れているため、キットカラーやエンブレムデザインに“シティ色”が反映されている。

ただ、キットサプライヤーだけはCFG側の自由がきかない領域。MLSはリーグ一括で全チームがadidasと契約するためだ。

横浜F・マリノス

横浜F・マリノス 2023 adidas ホーム ユニフォーム

CFGは2014年7月にクラブの株式の一部を取得。「グローバルサッカーパートナーシップ」として横浜F・マリノスはグループの一員となった。これはJリーグに海外企業が大規模な投資を行った初めてのケースと言える。

現時点ではクラブを完全に手中に収めるという意図はCFG側には無いようだ。CFG加入以後もユニフォームやエンブレムなどに変化はない。

ただし2024年はパートナーシップ締結から10周年という節目につき、多少なりとも注視する必要はあるかもしれない。

パレルモ

パレルモ 2023-24 Puma ホーム ユニフォーム

世界的に少数派であるピンクのチーム、パレルモ。今季はイタリア2部セリエBを戦うこのチームも実はCFGの一員だ。

クラブは2022年7月にCFGへの株式の過半数の譲渡を発表。クラブ側は数字を明らかにせず「大半」と表現していたが、『Giornale di Sicilia』など当時の一部現地メディアによれば、譲渡した株式は80%程度だったという。

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極端な話、この数字が真実であれば明日にでも青いユニフォームを着た「パレルモ・シティFC」が誕生しても不思議ではないが、青いパレルモは見たくない。

さすがにクラブのアイデンティティであるピンクを青に塗り替えることはないと思うが、キットサプライヤーは2023-24シーズンからPumaに変わっている。

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