【国東】国東高の生徒が考案したオリジナルパスタの販売会が16日、国東市国東町の鶴川商店街周辺観光・交流拠点施設であった。
市と市商工会、同高が共同で取り組む「くにさき創生タイムトラベルPROJECT/官商学連携事業」の一環。商品開発を通して生徒に発想力やプレゼンテーション力を磨いてもらうのが目的。
パスタは普通科ビジネスITコースの生徒17人が、4月から市内安岐町のイタリア料理店「トラットリア スティーレ」のオーナーシェフ平野純也さん(49)と一緒に考え、試食を重ねて完成させた。
外でも食べやすいようにカップに入れたパスタとバジルソース、地元のブランド豚「桜王」のハム、トマト、パプリカなどを自分で振って混ぜ合わせる。若者らしいアイデアにあふれ、色味もきれいなことから「カラフルパスタ」と名付けた。
1個600円で販売。生徒の接客で市民らが次々と買い求め、用意した50食が完売した。
パスタを食べた市内武蔵町糸原の理容師吉良剛一さん(43)は「バジルの香りが程よく、ハムの塩味がアクセントになっている。とてもおいしい」と感心した様子。
3年の岩本志保さん(18)は「みんなで意見を出し合い形にする難しさを学べ、良い経験になった」と笑顔。生徒らを支えてきた市商工会青年部の清国建志さん(41)は「販売や経営の大変さを知るいい機会になったと思う」と話した。
カラフルパスタは今後、市内のイベントなどでも販売する予定。