時速60キロで送迎バスが逆走か 現場にブレーキ痕なく 警察が送迎バスなどのドライブレコーダーを解析 東広島市【こども園送迎バス事故】

広島県東広島市で起きた認定こども園の送迎バスの事故で、警察はバスが指定速度を上回る時速約60キロでブレーキをかけず逆走したとみて調べています。

この事故は東広島市の市道で18日に発生。認定こども園の送迎バスが中央分離帯を乗り越え、およそ100メートル逆走。反対車線で4台の車と衝突し、園児5人を含むあわせて10人がけがをしました。

警察がバスや、事故の関係車両のドライブレコーダーの映像を解析したところ、バスは、指定速度の時速50キロを上回る約60キロで逆走したことが新たに分かりました。現場にはバスのブレーキ痕はなかったということです。

一方、こども園はバスのドライブレコーダーの映像を基に「男性運転手は当時、意識がもうろうとした状態だったとみられる」と説明しています。また、「運転手は風邪を引いて昼の休憩時間に病院で点滴を受けていた」と話しています。

現場の道路は緩やかなカーブで、警察は、運転手がブレーキを踏んだり、ハンドルを切ったりせずに中央分離帯を乗り越えたのではないかとみて事故の状況を詳しく調べています。

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